世田谷区 H邸
土地の記憶を紡ぎながら自然に溶け込み変化をつづける庭
有形文化財である昭和初期に建築された洋館とともに、受け継がれ育まれてきた時の重なりを感じられる場所です。
敷地全体は高い樹々に囲まれ、リビングに面し開かれた前庭、勝手口へ続く通路、樹々のあいだの苔むした小道は都会の喧騒を忘れさせてくれます。
定期的な作業では、はびこってしまった種は少しずつ抜いて、いなくなりそうになればまた増やし、新しく迎え入れた種は少しずつ馴染ませながら徐々に変化をつくり調整しています。
それぞれが居場所を見つけてちょうど良い感じに収まっていくようになっています。
同じ作業でもタイミングや手入れの深度により表れてくる景色がさまざまで、調整が難しいけれど施主の方と一緒に新しい表情を楽しみながら続けています。
